高校生の頃から映画少年でした。自主映画を作り全国で上映されたり、カット割りを学ぶために、黒澤明監督の「天国と地獄」を映画館の暗闇でメモし続けたのを、つい昨日のことのように思いだします。 私は「物語」が大好きです。その「物語」の中で起こる人間の感情の起伏に心が揺さぶられるのです。人間の感情をより熱く、直接表現がしたくて、演劇の演出も数多く手がけました。演劇ではいつもコミュニケーション=ココロのキャッチボールを大切に演出することを心がけてきました。 映像のドラマでは、カット割りを重ね、レンズを通してココロの奥の優しさを表現したいと思っています。 人と人がコトバを交わしそのふたりの向こうに暮れ行く夕景が広がっている。会話するふたりを、アップサイズでとらえるのか?広大な薄暮の中に浮かぶ小さなシルエットでとらえるのか?映像のドラマは人間と風景で作りだす叙事詩です。フェードアウトした暗闇にエンドマークが浮かんでも、ココロにはあたたかいオレンジ色の光が灯っている。そんなドラマ作りをこれからもしていきたいですね。 演出 平山聡 |
社員研修・リクルート |
啓発・見学その他 |
19才のとき、劇団を旗上げし演劇に夢中になっていました。脚本・演出を担当し、必ずおババの役でチョロっと出演。今思い返すと「熱に浮かされたような」熱い熱い毎日が続いていました。 ドラマ・演劇は、虚構なのに、その中にいっぱい真実があります。現実の中にいっぱいウソがあるように…。 人は皆、人生という「物語」の中を生きています。だからこそドラマには、人の心に訴えかける力があります。最近、社員研修にも多くの企業が「マニュアルタイプ」のビデオを「ドラマスタイル」に切り替えているようです。 つまりマニュアル型の研修では、社員が内容を「忘れて」しまうからです。でも、ドラマは心に訴えかけてくるので「忘れない」。この原理を使ってアメリカの軍隊は今、多くの研修ビデオをドラマスタイルに切り替えたと聞きました。戦場でミサイルの使い方「忘れたら」困りますものネ。 心にグッと迫るドラマを作りたいといつも、願っています。その思いは10代から変わらないんです。 脚本 ひらやま れいこ |
講 師 |